2014年10月13日星期一

PC用液晶を修理して遊ぼう!

安価SAMSUNG LTN141XB-L04 ノート液晶パネル、作りが雑だから修理がとても簡単と言いますか、ちょっと手を加えるだけでびっくりするほど簡単に元通りに動くことが多いです。
修理の話をする前に、まずは前知識として一般的な話をしたいと思います。
液晶の普及の簡単な年譜
1999年 15インチが20万円を切る
2000年 〃10万円を切る
2001年 〃5万円を切り、出荷台数でCRTを抜く
2003年 17インチの時代、アスペクト比5:4
2006年 ワイドの時代
2008年 フルHDの時代
液晶の修理を語る上でまず重要なのが、液晶が急速に普及し(故障品も含め)入手がすごく簡単になったということ。
CRTよりも極端に割高であった液晶も、急速な価格の低下によって身近なものに変化しました。
そのため90年代後半に普及が始まってきたと思いきや、ほんの数年でCRTの時代が終わりました。
その後は大画面化、ワイド化などの変化をしていますが、今現在ではワイド化以前時代の液晶の廃棄が多いです。
液晶の価格の低下と時同じくして、普及帯の液晶の筐体構造が大きく変化しました。
外部電源型
2000年以前はACアダプタによる給電方式が主流。動作に専用のACアダプタが必要。電圧は12Vや19.5V等。
まだ液晶が高価な時代で、内部のネジ留めや部品点数が多く、機種ごとに異なる様々な設計思想。
映像自動調整機能がついていないためボタンの数が多いのが特徴。アイボリー色が多くデザイン的に旧式であるため、修理して使用しようにも時代遅れな感じ。
電源内蔵型
2000年以降電源回路を筐体内部に内蔵する方式が主流に。
SAMSUNG LTN141XB-L04 ノート液晶パネル不要であるため、動作チェックが行いやすい。
狭縁化
2002年に狭縁化ブーム。2003年にはほぼ今の形になり落ち着く
コストカットが進んだ最終形態。部品の省コスト化と共通化で故障箇所が減り、故障部位の特定と交換部品の入手が容易に。
省コスト化により部品の耐久性が低下
なおIPS液晶搭載の上位機種は、普及帯の製品とは違う設計思想であるため手の込んだ作りとなっています。
普及帯の液晶の部品構成は、狭縁化以降殆ど変わっていませんので、だいたい次の通りです
筐体樹脂
筐体を構成するプラスチック部分。縁と本体はツメで固定されているため、最初の分解が面倒。
液晶パネルモジュール
液晶パネル、各種フィルタ、バックライト(CCFL)、導光・反射板、動作回路等が一体となったモジュール。
CCFLはパネル上下に対に配置されていて、1cmほどの厚みのアクリル板でうまいこと拡散している。
電源回路
AC100Vを各種直流に変換する回路と、CCFLを点灯させるためのインバータ回路が一体となったもの。
出力としてはDC12V、DC5V、DC3.3Vがよく用いられている。
映像回路
映像の入力や電源動作管理、液晶パネルへの信号出力等を担う回路。
スイッチ回路
単純にスイッチと動作ランプだけが配置された基板
ここまでが一般的なPC液晶の話です。では、ここから修理の話をしたいと思います。
液晶の壊れ方としては、ほとんどの場合次の症状に当てはまります。
指で押すとどんどん放射状の染みが広がっていって映らなくなる
直線のスジ状のノイズが見える
電源ランプはついてるのに画面が真っ暗
正常に映ってはいるけど、画面半分がやたら暗い
一定時間映るけどすぐ消える の繰り返し
電源ランプが点滅を繰り返すが何も映らない
一切無反応
実は、これらの症状から故障箇所の推測ができますので、症状に応じた直し方について解説していきます。
「指で押すとどんどん広がる放射状の染み」
→液晶割れ。パネルモジュールを交換しかない
「直線のスジ状のノイズが見える」
→液晶モジュールへの接触不良
分解後再組み立てすると発生することがあり、その場合はケーブル抜き差しで直る
自然発生的な症状ではケーブルやパネル内で断線してたりするから、部品交換が必要かも
不安定な場合、接着剤で固定するのもイイネ
「電源ランプはついてるのに画面真っ暗」&「映るけど、画面半分がやたら暗い」
→バックライト切れ
CCFLの交換。しかしこのケースは少ない
→インバータ回路の故障によりCCFLを点灯できない
外部電源型やノートPCでは壊れやすい薄型のトランスを使用しており、代替部品の確保が困難
他の回路素子の損傷(機種固有の故障傾向が出るため、同型機による部品取りが難しい)
「一定時間映るけどすぐ消える の繰り返し」&「電源ランプが点滅を繰り返すが何も映らない」
☆これが一番多い故障ケース
→電源回路のコンデンサ故障
この故障が最も多い。特に16V/25V1000μF、25V470μFの電解コンデンサが常習犯。膨れてたら交換しよう
→半田クラック
もりもり半田を盛ろう。特にコイル周りの半田は割れやすく、コイル鳴りがあればまずこれが原因
→トランジスタ故障
BenQのOEM品では2SC5707のB-E間が短絡して死んでるケースがよくある。
半田クラックやヒューズ切れなどの上位原因も要修理
「一切無反応」
→通電してない
ヒューズが飛んでないか、電源が回路に供給されてるかチェック
→電源スイッチ
まさかの電源スイッチが接触不良
→内部接触不良/未接続
分解後再組み立てすると発生することがある。きちんと接続を確認しよう
→I-OデーSAMSUNG LTN141XB-L04 ノート液晶パネル
電源制御ICの不具合で過去に大量リコールが出ている。個人での修理は今研究中
リコール対象でないものから映像回路を移植すれば直る
とまあ、こんな感じです。
修理のための代替部品の確保としては、最も簡単なのが同型機からの正常部を移植することです。2台の同型機の故障箇所がそれぞれ異なれば、1台の正常品が得られます。
電解コンデンサやトランジスタ、CCFLなら通販等で買えるので安価に修理できます。
あとはまあ、部品取りって方法もありますが、液晶の修理のためには液晶から部品を取ることになることが多そうです。あまり液晶以外で同じ部品を見ないものが多かったりするので。
 SAMSUNG LTN141XB-L04対応ノート液晶パネル

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